アイアンマンハワイ　2015（女子）

女子は圧倒的なバイクパフォーマンスを発揮し、他を寄せ付けない強さを見せつけたスイスのダニエラ・リフがコナでの初王座を獲得。フロデノ同様70.3も優勝しており男女そろってダブルタイトル獲得の快挙となった。

女子のプロカテゴリーはジョディ・スワローがスイムフィニッシュ１位で主導権を握り１分後にはリアンダ・ケイヴ、レイチェル・ジョイス、メレディス・ケスラーに加わり昨年彗星のごとく登場し、２位に入ったダニエラ・リフらが追う展開に。

T1から飛び出したリフが、間もなくトップのスワローをとらえ一人逃げに序盤から入る。　セカンドパック以降はジョディが食い下がり続けたが、トップのリフは他を寄せ付けない速さで２位以下を引き離しにかかり残りの2Kmとなったところでスローパンクチャーに見舞われたにもかかわらず4:50:46という破壊力抜群のバイクラップでほぼ勝負を決めた。　

チャンピオン経験者たちは不運に見舞われ続けたのも印象的だった。リアンダ・ケイヴは路面のギャップでバランスを崩しバイク序盤でクラッシュ、肩や腹部などに擦過傷を追ってしまう。　その後何とか走り続けたがペースが上がらないまま、１００マイル付近でリタイヤとなってしまう。　また、いつもバイクでの遅れをものともしない驚異的な走力で優勝を勝ち取ってきた３度の優勝経験者でありディフェンディング・チャンピオンのミリンダ・カーフレーも数日前の練習中に車に衝突され、肩を負傷。　その影響で腰に痛みが発生しハヴィ近辺でレースを終えた。　

ミリンダ不在や、気温が高いままという要素が影響したのか、女子ではここ数年では最もスローなランとなりサブ３のタイムは誰も出せない消耗戦となってしまった。　２位にはランで追い上げた続けたレイチェル・ジョイスが入り昨年より一つ順位を上げ自己最高フィニッシュ。　その後リズ・ブラッチフォードが２年振り２度目の３位獲得となり、女子トップ３も表彰台にてシャンパン・ファイト慣行後、そのまま美酒を味わう行為に。　外での飲酒が禁止されているハワイではあるが、この日ばかりは特別とばかりに何もおとがめは無しだった。