『OWSの基本は「浮くこと」』

皆さんオープンウォータースイミング(OWS)してますか?
野尻奈央子です。
OWSは自然の中を泳ぐこと。
川でも湖でも海でもダムでもどこだっていいんですが自然の中を泳ぐと非日常的開放感が味わえます。
そう、水面に寝っころがって大自然に包まれてみることをオススメします。
では大自然に包まれることとはどういうことでしょう?イメージしてみてください。
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大自然に包まれることととは、どのようなコトが挙げられるのでしょうか?
まず「浮く」こと。
その「浮く」ことですが、これはOWSのテクニックでなくてはならないテクニックの一つです。
これをマスターせずにレースに参加するのは言語道断!レースに出る際は、必ず浮く事をマスターしてからに
してくださいね!(笑)
さて、「浮き方」ですが、背浮き、立浮き、クラゲ浮き、、、様々な浮き方があります。

背浮きの基本姿勢のイメージは
「布団の上に大の字に寝っ転がる」です。
みなさん、布団の上に寝っ転がる際に、頭を少し上げたり、腰が曲がったり、手足がバタついたり
しませんよね?海の上でリラックスしている状態が背浮きの基本姿勢なのです。
バランスが取りにくい場合は少し膝を曲げると若干浮きやすくなります。
背浮きのメリットは、自然と一体になれること以外にも自らを落ち着かせる事にもなります。
オープンウォーターレースに参加した時に、余裕をもってレースに臨めず心拍数だけがあがり
呼吸が乱れてなかなか平常心になれない場合は、思い切って背浮きになるのも一つでしょう。
まだ浮くことを意識したことがない方は是非実践してみてください。※背浮きはプールよりも浮力の高い海で実践する事をお勧めします。
それではプールでのOWS練習について
プールでの練習になりますが、まず効率よく泳ぐことを念頭に練習をしてください。
効率を考えるとは、姿勢を安定されることが考えられ、以下の1~3を意識して練習しましょう。

①けのびポジション
…カラダがまっすぐにになるように壁をける
②ターン後のストリームライン、5m以上のけのびを入れる
…カラダを曲げ伸ばししたターン後も、すぐにカラダをまっすぐに安定するように体幹を整える
③ストロークをなるべく減らし(25mで16~18回)、カラダを使って泳ぐ
…プルだけで泳ぐ意識を捨て、カラダを使ってダイナミックに泳ぐこと。ただし軸になる、頭→背筋は直線になるように気をつける

これを意識して1000~2000mの連続泳をしてみましょう。できれば100mおきにタイムを計測できるとよいと思います。


これからは安全な海での練習場を確保することが必要な時代です。
海には必ず3名以上で、近くには監視体制が整っている所、そして病院が近くにあるかを確認していくようにしてください。
また海に入る際には、必ず監視の方に「どこの範囲で泳ぐか、どのくらいの時間泳ぐか、泳力の現状」などを伝え、泳ぐようにしてください。
私の拠点でもある海岸をご紹介します。

「鷹巣海岸」福井県福井市鷹巣
 <アクセス>
JR福井駅前より 京福バス鮎川線「免鳥第1・第2・浜住」停留所下車、徒歩2分
北陸自動車道福井I.Cまたは福井北I.Cより福井市街地を抜け、鷹巣まで50分
毎年7/10頃から海開きをするため、シャワー・トイレ・休憩場が必要なら7/10~鷹巣海水浴場で練習するのがベター。遊泳場所のコースロープもあり、初・中級者には安心して泳げる。
ビーチからテトラまでは約70mで横の長さは約2kmある。遠浅で水質がよいため、テトラまでは砂浜を確認しながら泳げる。もし不安ならば沖合にでず、ビーチから15m離れたところで、ビーチと並行に泳ぐ事がよいだろう。

たかす

これからOWSの季節、事故のないよう注意しながら自然を泳ぐ事を楽しんでくださいね!


nojiri_prof_face 野尻奈央子 
1979年12月22日生まれ 
主な競技歴 
世界水泳2001 日本代表 OWS 5kmの部女子 22位 
Saipan Ocean Swim Race 2003 優勝(大会新記録) 
第1回湘南OWS 5kmの部女子 優勝 
地元、福井でのOWS大会開催などOWSの普及に尽力。 自身の競技経験を活かして水泳愛好者への指導を行っている。 
2014年に蒲郡トライアスロンにて念願のトライアスロンデビューを果たした。