帯同した柳井HCのレポートになります。
寺澤光介のレポートについてはスポンサー契約の関係上、こちらでの公開は控えております。
サポーターズの皆様は限定ページでの寺澤選手からの直接のご報告をご覧くださいませ。

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第39回全日本トライアスロン宮古島大会(2025/沖縄)

遠征帯同報告書

大会名:第39回全日本トライアスロン宮古島大会(2025/沖縄)

開催日:2025年4月20日(日)スタート07:00

開催地:沖縄県宮古島市

競技距離:スイム3km、バイク123km、ラン35km ※ロングディスタンス

<総合男子結果>

1位:古谷 純平06:03:57

2位:寺澤 光介 06:23:14

3位:大倉 拓也 06:24:09

気温:24.7度、水温:24.1度

*大会HP:https://tri-miyako.com/

遠征帯同期間:4/17(木) 〜 4/22(火)

担当選手:寺澤光介

【遠征の狙いと目標】

 遠征帯同することにより、選手の今持てる最大限のパフォーマンスを発揮できるようなサポートを実施して3連覇につながるサポートを心がける。

 また、ロングディスタンスに向けた現地最終調整方法の経験値をより高め、今後の選手帯同の機会に活かしていく。

【遠征帯同報告】

 今回の遠征サポートは、レース当日に向けた現地での最終調整は、乳酸測定も実施することで、パフォーマンスの良し悪しやレースペースの評価などもコーチが帯同したことで細かい調整ができたと感じている。また、前年度優勝者としての取材対応やリハーサル対応などのスケジュールに合わせた移動なども過密であったため、コーチ・スタッフが帯同することでレースまでの準備のストレスは軽減できたのではと考える。結果としては準優勝ではあったが、昨年よりも総合タイムは向上し、課題でもあったランニングタイム向上に繋がることができた。レース当日までの主なスケジュールは下記の通りである。

4/17(木)

14:00 宮古島着、琉球新報・宮古TV取材対応、ホテルへ移動

16:30 ポイントラン(最終調整) 1h L1走

19:00 開会式リハーサル、取材対応

21:00 ホテル着、解散

4/18(金)

 6:30〜9:30 バイク試走

 11:00〜12:00 スイム試泳

 12:30〜14:00 ウェルカムパーティー参加

 14:30〜15:50 鍼治療

16:20〜16:40 KODAブース エキスポ対応

17:00〜18:00 記者会見

18:30〜20:00 競技説明会、開会式

20:30 ホテル着、解散

4/19(土)

  7:25 ホテル出発、途中下車でパイナガマビーチへラン

  8:15〜9:00 スイム(パイナガマビーチ)

 9:30 ホテル着、一時解散

 15:30 バイク預託

4/20(日)

  6:10 スイム会場集合、選手・コーチ・スタッフ最終チェック

 7:00 競技スタート、担当各所へ

 13:30 フィニッシュ

4/21(月)

 10:40〜 ホテル出発、空港にてバイク預託

13:00〜14:00 上位入賞者記者会見

15:00〜16:30 表彰式、閉会式パーティー

16:40〜 寺澤選手空港へ送迎

4/22(火) コーチ帰路

今回初めて宮古島へ帯同させてもらえることとなり、現地での最終調整やタイトなスケジュールでのサポートは、専属のコーチ・スタッフが帯同するメリットは大きいと感じた。特に、ロングディスタンスは最終調整も短時間で済ますものだけでなく、直前まである程度の時間と量を実施することから、サポート(給水や伴走、ペース・強度コントロール等)の大切さと重要性を改めて感じた。また、前年度の優勝者ということもあり、各社の取材対応や開会式リハーサルなどレース以外でのストレスも多々あったため、昨年までは選手自身が移動手段を手配しなければならなかったが、今回はコーチが専属で付いて回ることができたため、選手のストレスはかなり軽減できたのではと考える。

 レースに向けたコミュニケーションも現地を見ながら双方にイメージを共有できたことも、現地帯同の大きなメリットであると感じた。

 また、バイクの誘導ミスはあったものの3位との差がフィニッシュで1分もないという状況で、ランニングの後半では後続との差を伝えることで、選手が最後までランニングのパフォーマンスを発揮できたことが準優勝を死守できた大きな要因だったと考える。

 選手の能力的な部分については、練習時で数値の良かった種目に比例して競技パフォーマンスが良かった印象である。特に2月に入ってからのランニングパフォーマンス(数値的にもエコノミー的にも)の変化は大きく、レースでのランニングパフォーマンスも昨年比で約7分のタイム(1kmあたり13秒)短縮につなげることができた。しかし、バイクでのパフォーマンスは昨年に比べ奮わず、タイムで約7分(誘導ミス見込み約3分は除外)、ワット数も昨年に比べ10%近く低い値であった。3種目のレベルアップに取り組む中で、バイクパフォーマンスの向上は今後も大きな課題である。