220619 東京都選手権

まず、コロナ渦を過ごす中、多くのたいかいが中止や延期を発表する中で開催にご尽力いただきましたスタッフの方々、地域住民の方々、そして医療従事者の方々にお礼を申し上げたいと思います。また、エリートチームをサポートするべく朝早くから会場入りし、動いてくださったサポーターズの方々にも、この場を借りてお礼をお伝えできればと思います。ありがとうございました。
さて、早速ですが、今回のレースレポートの流れはざっと下記のようになります。余談も挟みつつ進みますので、温かい目で見ていただければと思います。(レポートなので、ここからは「~である」といった常体にて進行します。)
①総評
②大会当日(時系列にて)
③レース(点数/10点)
④まとめ
①総評
東京都選手権初優勝。想定をしていなかった程の恵まれたレース展開に、慌てることなく一つ一つをこなしていくことで掴めた結果だと思うそしてこれまで共にトレーニングを行ってきたメンバーによって、「チーム力」を、これまでで最も発揮できたレースとなった。この結果から、10月の「いちご一会とちぎ国体」(栃木・那須塩原)への東京都代表、同月の日本選手権(お台場)への出場権を獲得した。9月の日本ロング選手権(佐渡)もあり、残すレースはほとんどがビッグレースとなる。(10月末の河津フラワートライアスロンにはエリートチーム3名でリレーに出場予定)
②大会当日
 起床~会場入り
 朝3時30分起床。(エリートチーム3選手の中では一番早かったらしい)夜勤をやっているリズムが身体にあり、前夜からの寝付きはよくなかった。寝起きから、レースに向けた食事をするのは難易度が高いため、身体を慣らす意味でも早く起きて正解だった。スマホで音楽を流しながらシャワー+入浴。脚や脇の毛を剃りながらリラックスタイム。給水はエネルギーのたっぷり入ったもの。朝食は餅とカステラをちびちびと。昨年の日本選手権前に血糖値を4週間ほど継続してモニタリングしたデータから、自分がどのくらい糖を消化吸収できるかを(ある程度は)把握できていたため、朝食で上がった血糖値を下げないように気を下る。他選手とホテルロビーに4時30分に集合し、会場に向けて車で出発。
 会場入り~ウォーミングアップ
 5時00分頃。会場に入ると、まだ他チームの選手はほとんど居ない。早速サニーフィッシュの拠点を作り、ローラー台やバッグパックを搬出。
 5時20分。リラックスムードで餅をつまみながらバイクウェアに着替え、ローラー台。開始10分、いまいちな脚の感覚。どうも解消できそうになかったため、コースでの実走に切り替え。特に絶対的にローラー台なわけでもない。実走のメリットは、夏の暑い時期、風で身体を冷却しながら行える点。デメリットはレースで使う機材である以上、外でのライドにリスクは無数に伴う点。細心の注意を払いながら、同時にコース上の穴や段差をチェックしていく。
 6時10分。会場での最終受付。受け取ったゼッケン類を、ナンバーベルト、ヘルメット、バイクに張り付けていく。トランジションの準備をして向かっている際に、ヘルメットに貼るシールについてTO(テクニカルオフィシャル)より指摘があったので、ここに記しておく。スペシャライズドのEVADEⅡを使用していたが、前面のベンチレーションをふさがないように、その上にシールを添付。これがアウトらしい。「メーカーロゴが隠れないように」貼るように指示を受けた。私自身、そして大会としてもサポートを受けているわけでもないが、そういうことらしい。それをフェアな立場であるTOから聞くのは不思議な気持ちになった。とはいえベンチレーションをふさがないように貼りはしたものの、特段絶対的にふさぎたくないわけでもないので、、と思っていると、今回はもう貼ってしまっているのでとのことでOKだった。
 7時00分。そんなこんなで入水チェック。普段から水着で行っている。トライスーツは撥水効果をスタート時点で最大限にするために着用はせず。水温は23度。ノンウェットスーツレースとなる。気温も徐々に上がっていた為、泳いでいて気持ちがいい。渡良瀬遊水地の水質も以前よりかなり向上しているように感じた。実際に入水し、その角度からは水面の反射と逆光によって折り返しのブイがほとんど見えなかった。先頭になるシチュエーションは考えていないため、まっすぐに泳ぐことのできる信頼のおける選手につくことに徹するのみ。
7時15分。選手コールが始まる。2番の小林選手は1番の選手とは逆の右側(内側)をチョイス。寺澤選手はその両選手の間、真ん中についた。私は小林選手のいる右側。以降、順に30名を超える選手が整列する。
③③レース(点数/10点)
7時20分。スタート。
スイム(9/10点)
勢いよくジャンプしていった小林選手。私はその後ろを狙って泳ぎだす。オープンウォータースイムでのレース感はしっかりと身体にあり、対人でのスイムを総じてうまく乗り越えることができた。集団から抜け出した小林選手の後方に、左から合流した寺澤選手含む7名ほどの集団を形成。そこからは大きなバトルもなく、それぞれが淡々と1500mをこなしていく感じだった。1周回目を終えた段階で前のメンバーに入りつつ、1000m以降はバイクに向けたリカバリーペースになっているように感じた。身体的疲労感はあまり感じず、トレーニングでまだ取り組めていないVo2Maxゾーンでの呼吸のキツさを感じるシーンがあった。終盤にかけて消耗していくのではなく、落ち着かせて、距離が経過していくのを淡々と待つ時間こそエンデュランススポーツのトレーニング成果の発揮どころだな、と感じた。
T1(7/10点)
スイムアップ後、キャップとゴーグルを外し、前方のメンバーを確認。先頭2名がバイクを取り出したタイミングで自分の位置についたため、おおよそ10秒程度かと思った。通常なら追いつけない可能性が出てくるタイム差だが、前後のメンバーを考慮し、後方を待つ形での集団形成を選択。飛び乗りのあと、シューズとベルクロの間に指が入ってしまい、一瞬履けない時間を過ごしたが、大きな焦りに迫られていたわけではないので、安全マージンの中で着実に着用していく。こんなミスは大舞台ではあってはならない。一瞬とはいえ大きなポイント、自戒の念をこめて7点。
バイク(10/10点)
10点満点というよりは、減点するポイントがあまり見受けられない展開で終えることができた。スイム後のトランジションですこし早く作業を終えることができた為、3、4番手でバイクへ。集団形成は7名(内、サニーフィッシュでトレーニングをする選手5名)。数的有利な状況でも、後方には前大会のチャンピオン含む集団が追ってくるため、気が抜けない。1周につき7.2km。2周回目のタイム差は73秒。かなり嬉しい展開は自分だけでなく他の6名も同様だったに違いない。ここで寺澤選手から的確な声掛けが飛んだ。「気を抜かないよ!」集団のメンバーは同調し、ペースを乱すことなく進行した。バイク終盤。それまでもそこからも目立った動きはなく進み、ランの準備に入る。
T2(6/10点)
ディスマウントライン(降車位置)で、スルっと前に出られたので、T2へは先頭で入ることができた。ラン10kmとはいえ、トランジション作業での数秒はアドバンテージをしっかりと稼ぐことができる。ただ、ランシューズのフィット感を強めに、タイトめに設定したため、若干ロスもあった。先頭とは4秒差。落ち着いて詰めていくことにする。T1でのポイント同様に、ここのアドバンテージもまだまだ改善できるポイントがたくさん出てくるため、6点。シューズを履く速度感を数段階上げないと、大きな大会では集団に乗れない可能性が出てくる。
ラン(6/10点)
1kmの入りは設定よりは速い。が、集団形成の中で2番手に位置し、消耗を最大限に下げる動きができた。大きな呼吸や、腕を下ろしたリラックス状態をこまめに挟むことで、残り9km、約30分のランに備えることができた。3km過ぎ、エリートチーム3名(寺澤選手、浅海、小林選手の順)で通過。そこから小林選手がペースアップし、2人に。そこからはじりじりと削れていく体力ゲーム。気温もだいぶ上がっていたため、無理をしてでもプッシュしたい気持ちにならなかった。ラスト2km。ここでようやく小林選手の消耗が見えた為、ペースアップし長めのスパート。そこからはとにかくランドリルで気を付けていた腕の振り、胸部の角度などを考えて走る。(後ろとの差を考えるとしんどいなと感じた為、ドリルへフォーカスしていた。)ラスト数百メートルは安心して走ることができた。ただ、この4点の減点分は「レースで勝つこと」に執着しすぎたこと。事前のミーティングでは、第二集団から追う展開になっても、追いつかない展開になったとしてもランタイムにこだわり、次のレースに向けた走り方を学びたいと決めていたため、その点でブレてしまった。
まとめ
チームとして表彰台独占を届けられたことがなにより嬉しい。また、それは選手だけではなく、会場でサポートをしてくれた8名、(チームに関係する出場選手9名)そして遠い台湾からチームを支えてくれた平松代表、フェイスブックページなどのSNSで見守ってくれたサポーターズの方々、「サニーフィッシュ」としてのチーム力を残せたと思う。
以上、東京都選手権レースレポートになります。
ありがとうございました!
次戦、
・9月:日本ロングディスタンス選手権(佐渡)
・10月:栃木国体(那須塩原)
・10月:日本選手権(お台場)

・10月:河津フラワートライアスロン(リレーの部)