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前回の記事「効率的にパフォーマンスを引き出すためのポイントとピーキング その1」では、現状のパフォーマンスをしっかりと把握し、パフォーマンスに見合った目標を立てることが大切であるとお話ししました。

今回は、実際のトレーニングを滞りなく順調に行うためのポイントについてお話ししていきます。

何度もお伝えしますが、まず押さえておくべきことは、トライアスロンのような持久系スポーツでは、「自分の中にどれだけトレーニング効果を蓄積できるか」がポイントになってきます。小さなことをコツコツと積み上げていくことがパフォーマンスに直結します。そのためにも、トレーニング時間をうまく確保できるかが重要になります。

生活スタイルに合わせたトレーニングスケジュールを組み立てる

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トライアスロンに挑戦している人のほとんどは、仕事や家庭、趣味などトライアスロン以外で割かなければならないことがたくさんあるかと思います。これらで必要となる時間を除いた時間が、トレーニングに割ける時間になります。

トレーニングを優先してトライアスロン以外の時間を疎かにしてしまうことは、あまりオススメできません。なぜならば、無理をしてトレーニング時間を確保した場合、短期・単発であれば問題ありませんが、長期での無理なトレーニング時間の確保は、オーバーワークや燃え尽き症(モチベーションの低下)などのリスクが高まります。

トレーニング時間の確保の場合でも、自分の許容範囲(パフォーマンスや生活習慣など)に見合ったトレーニング時間を確保することが大切です。

また、各々、トライアスロン以外の生活スタイルの上に、トライアスロンという競技生活があることを忘れないでください。

もちろん、トレーニングに割ける時間を工面することは、トレーニング効果を蓄積する上でも必要不可欠です。しかし、可能な限り自分の生活スタイルからかけ離れたスケジュールではなく、無理なく工面できる範囲内に収めることを心がけましょう。

無理なく時間を工面するオススメの方法としては、隙間時間にうまく身体を動かせるかがポイントになっていきます。通勤ランや通勤バイクなどは、無理なくトレーニング時間を確保する代表的な方法ではないでしょうか。

しかし、人によっては仕事の関係などで、これらが難しい場合もあります。その場合、早朝や帰宅してからの数十分でも構いません。うまく身体を動かせる時間を確保できないか、現在の生活スタイルにある隙間時間を探してみてください。きっと、気づかない隙間時間があるはずです。

トレーニング効果を効率よく蓄積するためにも、これらを意識して現在の生活スタイルで無理のない範囲内でのトレーニングスケジュールを組み立てみてください。


yanai_prof_face 柳井 賢太(やない けんた)
生年月日:1986年6月16日
出身地:神奈川県
略歴:アヤトTS ~ SUNNY FISH
主な戦歴
・2012年 第18回日本トライアスロン選手権(東京港) 38位
・2014年 第20回日本トライアスロン選手権(東京港) 20位