代表挨拶

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代表挨拶

私には今でも忘れられない光景があります。

それは、初めて行った海外合宿の地、オーストラリアはゴールドコーストでの光景です。当時、ご指導いただいていた松山文人コーチ(アヤトトライアスロンスクール代表)にサーファーズパラダイストライアスロンクラブ(SPTC)を紹介していただき、トレーニングさせてもらいました。SPTCはエイジグルーパーやジュニアの選手たちがトレーニングしているトライアスロンクラブでしたが、同じプールには、当時の世界ランカーがずらり。雑誌でみるスーパースターたちが、エイジグルーパーと同じプールで談笑しながらトレーニングしている、それは私にとって不思議な光景でした。同じプールで泳いでいるだけで、自分もスター選手のように強くなった気分です。また、朝スイムに限らず、平日昼間のバイクライドも衝撃的でした。起点となる場所から次々に人が合流していき、気がつけば30人も40人もいる大集団に。朝も昼も本当にイキイキとした笑顔。もちろん、エイジグルーパーの方が大半です。その生活スタイルに、頭をガツンと殴られたような感覚に陥りました。というのも、当時2002年1月、私は21歳の大学3年生でした。合宿から戻ったら、就職活動をスタートさせようかというタイミングだったからです。合宿を終えて空港へ向かう車中、こういった文化を日本にも広めたい、これからの就職活動で、日本でもSPTCの方々のようにトレーニングができる働き方は見つかるだろうか、真剣に考えました。その時の車から見た朝焼けがとても綺麗で今でも当時の記憶と共に鮮明に覚えています。

そして2003年4月、大手スポーツメーカーに就職した私でしたが、典型的な日本企業の中では、あの日見た光景には程遠い毎日でした。それでもあの光景を思い描いて、自分はトライアスロンがあるライフスタイルを実践していくのだ、という強い信念が、私にはありました。トレーニングも学生時代と変わらずハードに取り組み、選手としての成功もできるものだと信じていました。新入社員として勉強すべき沢山の業務と、早朝と深夜のトレーニングで、心身ともに限界に近づいていた矢先、デュアスロン世界選手権の日本代表選手に選出されました。会社の理解も得て、公休で世界選手権にも出場させていただき、ますます会社と競技の両立に情熱を注ぐことになります。しかし、国内コンチネンタルカップで初めてトップ10に入り、U23のアジア選手権日本代表に選出されたところで、新入社員としての立ち位置を会社から問い正されてしまいました。今、振り返ってみれば、会社の指摘は当然なことです。アスリートとして採用した訳ではない新入社員が、何回も公休申請をするなんて常識外でしょう。しかし、アスリートとしての自分の成長を信じていた私は、退社を選び、アスリートとしての自分を優先できる働き方を模索することになりました。

退社後に私が選んだ道は、自ら事業を興すことでした。2004年に東京23区内では初となる早朝スイムを基軸としたトライアスロンスクール「SUNNY FISH」を開校し、沢山の方々の支えのおかげで、トライアスロン事業を行いながら、選手活動を全うすることができました。選手としては、目標であったオリンピックやアイアンマンハワイには到達することができませんでしたが、自分の限界までやり切ることができ、本当に幸せな選手生活でした。また、時代の後押しも手伝って、「SUNNY FISH」事業を通じて、あの日見た光景へ、自分の周りが近づいていくことを実感できました。自分のスクールメンバーが増えていくことが、トライアスロンのある生活を広めていく、スポーツ文化を作っていくと体験できた素晴らしい経験でした。

近づいてきたとは言え、あの時に見た光景にはまだまだ及びませんし、本当に自分の近辺しか変えられていません。引き続き、「SUNNY FISH」を通じて、トライアスロンはもちろん、スポーツや体を動かすことが、生活の中に当たり前に在る、そんなライフスタイルを提案し、その環境作りに寄与していきたいと思います。

そして、トップアスリートとエイジグルーパーが同居していたあの光景も、「SUNNY FISH」の原点になっています。SUNNY FISH所属のエリート選手がスクールコーチをしているのには、こうした背景もあるのです。元々は、私、平松弘道がプロ活動するための活動資金の捻出と、トレーニング環境整備のためにはじめたSUNNY FISHです。後進の選手にも、SUNNY FISHでの仕事を通じて、セカンドキャリアが意識できるような選手活動を行なっています。

2014年に私はエリート選手としてのキャリアを終えました。引退後は後進の所属選手たちの強化を進めるべく、エリートチームの体制を徐々に整えてきました。大学生の強化合宿「YOUNG GUNS CAMP」を主宰する株式会社memeと提携し、所属エリート選手と学生の合同練習をスタートし、2016年にはSUNNY SUPPORTERS(後援会)もスタートしました。ようやくチームとして、大きな目標に向かう準備が整ってきました。私たちが目指すところは、私が選手として果たせなかった夢でもある「オリンピック」そして、「アイアンマンハワイ」です。2024年までに「オリンピアン」「コナプロアスリート」をSUNNY FISHから出すことを大目標に掲げました。その大目標の達成と共に「サニーのあるところがトライアスロンの聖地となる」ことを目指したいと思います。この大きなチャレンジを通じて、一番近い存在であるスクール会員の皆様と選手の成長を見守り、応援していきたいと思っています。SUNNY SUPPORTERSではスクール会員様に限らず、応援していただけるメンバーを募集しております。詳細は、こちらよりご説明させていただきます。(SUNNY SUPPORTERS)

長くなりましたが、「SUNNY FISH」に携わる人々が笑顔で毎日を生き生きと過ごせますように。これからもライフスタイルの提案と環境整備、そして若者の普及強化活動に努めていきます。どうぞ、「SUNNY FISH」をよろしくお願い申し上げます。

SUNNY FISH 代表 平松弘道

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