日本選手権(2020.11.8)

 

距離:スプリント

天候:晴れ

気温:19.3度

水温:18.4度

順位:7位

 

総評

過去最高順位、そしてチーム目標のTop10を達成できたことが何よりよかった。東京都選手権、アジアカップ大阪からの1ヶ月、この日のためにチームで最高のトスを上げてくれた。会場で偶然居合わせたサポーターズの方々も含め、いまこの瞬間を1人で走っているわけじゃないと心から感じたレースだった。

 

6時20分

会場到着

 

6時50分

煉羊羹2本を食べてから、ローラー台でのウォーミングアップ開始。気温が想像していた以上に低くないように感じた。もしかしたらスイムアップできるかもしれない、と考える。(事前のチームミーティングでは、気温水温が低ければ体温の低下を避けるために入水チェックで泳がない予定も考えていた。そのため陸でのアップからのスイム練習も事前に行なっていた。とはいえ実際に泳ぐに越したことはないとも思っていた。)

 

7時15分

バイク実走ウォーミングアップ。直前にホイールトラブルを被るのを避けるためにスペアホイールでアップ。(レースホイールのタイヤは既に数回使用しており、感覚は掴んでいるため)

 

7時30分

ゆっくりジョグから。だんだんとペースが上がってくるはずだったが、いまいち上がらず。いまいち速度は出なさそうだと感じたので、脚の上がり具合にフォーカスを変える。しっかり後ろ足が戻ってくる、身体よりも前に伸びすぎない、など。焦らず、時間をかけてランスタイルを慣らしていく。

 

8時10分

T2にランシューズをセットし、アスリートラウンジへ。手指消毒と検温。(事前に提出したPCR検査は選手関係者全員陰性とのこと)

 

8時35分

T1にバイクをセット。タイヤはスペシャライズドcottonタイヤ26cで、空気圧は5.9bar。身体に優しい気圧。

 

8時50分

ウェットスーツを着終え、入水チェック。水温は上記にもあった通り18.4度。寒くない。(朝スイムの時間帯に行なっていた海練習は顔が壊れそうなレベルの冷たさなのでそれに比べればかなり暖かい)しっかり泳いで身体とウェットスーツ内部の温度を上げる。(ウェットスーツと体の隙間にわざと水を入れてフィットさせていく作業も行った。)

 

9時15分

セレモニー待機中はソックスとシューズ(普段はサンダル)で徹底的に冷やさないように。それとロシアン帽で耳を温める。(ヘッドホン使っている方なら知っているかもれないが、耳を温めるだけで全身の温度がかなり上がる)スターティンググリッドの位置どりは、上位陣が左右で分かれた。これも事前ミーティングで共有していた“右側“を選択。(右から6番目の位置)(これが全選手に共通して今回のレースを大きく左右する)

 

9時30分 レーススタート – 8/10点(自己評価)

スタート。右側5名と、左側の大きなパックはあっという間に前へ。確かにスイムの実力は上だが、ここまで速いとは。驚きながらも、ファーストブイ以降の展開に備えここはリラックスして距離を進める。結果、ファーストブイでは30人目/40人あたり。(スタッフ陣は渋い顔をしていたのを後のミーティングで聞いたが、30番は、その通りだと思う。)特に大きなバトルや接触はなく、1人づつ、無駄な消費をしないように抜いていく。セカンドブイ周りで24、25番目。そこからはバイクに備える。

 

スイムアップ〜T1 – 7/10点

道幅が狭いため、渋滞し差は詰まると思ってはいるが、少しでも安全牌な位置をとっていくために、T1はハードに。水温よりも低い気温だったが、例年のような寒さはほとんど感じない。ウェットスーツの脱ぎ着は比較的スムースにいったが、それをボックスに入れるのにスーツの手脚がうまく入り切らず、ほんの少しロスをした。

 

バイクスタート〜前半区間 – 9/10 点

乗ってからすぐに後方から実績のある選手が前に行ったのでそれに同乗。集団の形成までの3km程度は頑張りつつ、DHポジションでしっかりマージナルゲインを意識。このあたりでウェアが乾き、寒さも無くなっていた。(自己評価的に9点は、加点よりも逆に減点があまり見当たらないため)1点は、コース試走ができなかったところから、コースに対する事前の情報収集が不足しており、探り探りなライドになってしまった点。

 

バイク中間〜後半区間 – 9/10点

ここは前半区間同様、減点は少ない。集団は15名程度と大きくなり、コーナーリングなどの加減速が大きくなる。前の集団で落車があり、人数が減ったことがわかると集団も少しペースアップ。なるべく最大パワーも平均パワーも低くを意識。最終周回では脚や腰を伸ばし、ラン勝負に備える。早めにシューズのベロを外し、トランジション直前で前に居られるようにした。4/15番目あたりでT2へ。

 

T2 – 3点

ここはよくタイムを見るとかなりロスしていた。降車ラインから、バイクフリーラックで一番手前にかけると、後ろからきた選手が奥のラックにバイクを置きにいくため、走行ラインが被されてしまった。ここでの想定が全く抜けていた。シューズをはき、前を見ると一緒にT2入李した選手はすでに5秒ほど前に居た。

 

ラン前半区間 8/10点

ランスタートは72秒/400mだった。抑え目に入ったつもりだったが、それでもこのスピードが出ているなら今日はいけるかもしれないと感じた。800m通過の400mラップは76秒。想定よりはかなり速いが、このまま押していけると感じた。距離を追うごとに少しづつ前の選手をかわしていき、2km過ぎで7番手まで上がる。後ろの2選手も同じように追い上げてきている。少しでも差をつけてメンタル的にも追えないところまで差を広げたいと、中盤でほんの少し欲張ってあげてしまった。(結果的に72秒入でも良かったが、今後のレースでは調子の良し悪しも含め、この速度感に囚われすぎないようにしないといけない。)

ラン後半区間 9/10点

とはいえ後ろの2選手だって素人ではない。最後にスパートをかけてくると考え、キツさの中にも一枚だけ、最後の一枚だけ残すように走った。スプリントとはいえ、これまで40分以上動いている中で、最後にがむしゃらになったフォームでは速く走れないのはこれまでのブリック練習で感じているので、ここは丁寧に綺麗に距離を進める。そしてラスト、かなり差を詰められていたが、無事にフィニッシュラインへ辿り着くことができた。

 

総評

言い方は良くも悪くも「誰も予想していない順位」だった。チーム目標として掲げていたTop10、事前MTGで想定していた現実味を踏まえたTop16。直前に出場した東京都選手権(東扇島・10月4日)と、アジアカップ大阪大会(大阪城・10月11日)のラン失速。そこからの1ヶ月は、長くも短い期間だった。そしていわゆる短期集中の中で、肩身寄り添ってくれた平松代表、柳井コーチ、そして寺澤選手に感謝をしたい。もちろん応援してくれたサポーターズの皆様にも。バットを振ったら当たってしまった、が無いこの種目でできたパフォーマンス。自信を持ってこの冬季、そして来シーズンに取り組んでいきたい。