お台場での日本選手権、アイアンマンハワイが終わった。雨の中、会員の皆様、後援会の皆様には応援いただき、本当に感謝申し上げます。
これで2016年のトライアスロンシーズンの終わり。日本選手権では、会員の井上さんを含め、4名がサニーウエアで出場した。選手それぞれの目標はあれども、チームとしての目標は20位以内に2名、そして全員完走であった。残念ながら、結果は22位、27位、2名DNFと届かなかった。昨年の男子1名女子2名出場、全員DNFからすれば格段の進歩だが、残念だった。残念…という感想よりも、やはり甘くはない、妥当な現状を突きつけられた、というのが正しい感想である。
寺澤については国体に続いて理想の展開に持ち込むことができた。勝負できるパックに2レース続けてジョインできたことは評価できるし、本人も手応えを感じているだろう。想定外だったことは、バイクのレベルだ。寺澤のバイク走力であれば、集団内でのリーダーシップこそ取れずとも、遜色なく走れると思っていたが、脚を削られる結果になった。集団の走力が私の予想を超えていたので、私自身ももっとジャパンカップ、コンチネンタルカップをみて情報収集しなければと反省している。ランニングについては選手権の上位で展開するなら、5km16分を切るところまで持っていかなければ順位を下げてしまう。まだ故障を気にして、距離も踏んでいないし、ゆっくりと強化している種目だ。焦らず、引き続き故障しないでトレーニングしていければ結果はついてくると思う。
柳井については、ヘルニアを持ちながらよく強化してきた。スイムは見違えて強くなってきた。1周目のあと10秒が縮められたら、寺澤と同じところでレースができた。いいライバルとして来シーズンは積極的にジャパンカップに出て実戦で一つ前のパックで上がることを目標にしたい。ただ、懸念していたランニングの練習はヘルニアの影響が顕著で今回も間に合わなかった感が否めない。16位以内でレースを展開しトップ10を狙うにはどうしてもラン走力強化が必要。ヘルニア爆弾をコントロールしながらの強化作業、ランコーチと相談しながら慎重にいきたい。
長谷川は泳力の差がどうしても厳しかった。長谷川は私が引退した34歳をこえて35歳。泳力の向上が期待しずらいのはわかっているが、テクニックの向上に磨きをかけていくしかない。また、これは一つの私の考えだが、バイク走力の見直しを再考してはどうだろうか。長谷川より後方から強烈なバイク走力で完走した選手がいた。もともと長谷川は筋力がつきやすい特徴があり、バイカーとしての資質に優れている。強化のポイントをバイクにシフトするのも面白いのではないかと思う。いずれにせよ、年齢に負けずに挑戦し続ける姿勢には、自分のことを振り返ってとてもできない、素晴らしいと思う。
以上、一番近くで見ている私の総括だ。アイアンマンハワイの出張中にラップごとの速報で見ていても選手たちの奮闘は伝わってきたし、よく頑張ったと思う。ただ、頑張るのは当たり前、どう頑張り、どう結果を残すか、が大事だ。出張から戻って水曜、木曜で選手たちとはコミュニケーションをとることができた。それぞれの課題に向けて10月中に体を休めながら、11月からのオフトレでどう頑張るかを共有しあっている。毎日見ていたいが、このくらいの頻度の方が選手は自立し、自分で考え、成長するのではないかとも思う。
さて、これからまた上海出張である。VENTUMが中国でどうなるか、先日のコナ出張でもアメリカ本社と十分にミーティングを重ねることができた。今回の上海出張は実りあるものにしたい。年間100台でも売れるようになれば選手雇用ができる。こちらも、選手同様、頑張り方を考えやっていかないと。2020年はすぐそこだ。
今回の上海出張では、現地ショップのデモ機で私自身がアイアンマン70.3に出走してのPRをする。楽しんで?できるかな?中国資本にアイアンマンが買収されて初めての大陸での開催。なんと今季は中国国内で5大会がいきなり開催される。2000人規模の本大会はソルドアウト。殆どがチャイニーズだ。眠れる獅子が目を覚ます?大きなビジネスチャンスだと思っている。では、いってきます!
水質と体力が5時間持つかが心配です。