第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」
大会名:第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」
開催日:2019年9月29日(日)
開催地:茨城県潮来市
天 候:曇り
競技距離:Swim 1.5km Bike 41.4km Run 10km (ドラフティング可)
使用機材:
スイムゴーグル:SWANS SRX-N CLA
ハンドル:PROFILE DESIGHN CANTA SS Dropbar 400mm
ステム:PROFILE DESIGHN LEGRA 100mm
DHバー:PROFILE DESIGHN ZBS DL
ボトルゲージ:PROFILE DESIGHN Strada Karbon Kage
ヘルメット:LAS GALAXY ホワイトシルバー
サングラス:ESS JAPAN LIMITED Cerakote Series CROSSBOW ブルー
ランニングシューズ:Asics SORTIE MAGICRISE
結 果
優勝 鋤﨑 隆也(福島県)1:54:38
2位 戸原 開人(茨城県)1:54:41
3位 古山 大(愛媛県)1:54:55
9位 柳井 賢太(神奈川県)1:56:17
目標
前半戦の6月に左ふくらはぎの肉離れを起こしてしまい、思うようにシーズンを戦ってこられませんでしたが、怪我も十分に回復し、今できるトレーニングを積むことができました。身体のコンディションも良い状態です。ピークパフォーマンスを発揮して、8位入賞を目指しました。
スイム 19:31
コースは300m、75m、75m、300mの台形のレイアウトで時計回りに2周回、国体ローカルルールの2列一斉のポーンツーンスタートになります。
今回、スイム力がありレースでカギを握る選手は、No.1鳥取県(岩本選手、小原選手)、No.3東京都(外山選手、椿選手)、No.4宮城県(小林竜馬選手)、No.5愛媛県(古山選手)、No.18三重県(前田選手)、No.22島根県(桶谷選手)、No.26岩手県(寺澤選手)、No.30大分県(新田選手)、No.37埼玉県(山下選手)、
No.38群馬県(小林祐也選手)、No.39福島県(鋤崎選手、長正選手)と予想し、各県の思惑はありますが、内側、中央、外側とうまくバラバラになっている印象です。
我々神奈川県チームは、前日の試泳でスタート位置(グリッド)の距離差(No.1の方がNo.47よりも第1ブイまで2mほど近かったこと)や流れ(第1ブイを見たときに、外側から内側の岸に向かってくるような流れになっていたこと)などを考慮し、外寄りの真ん中付近(真ん中の外寄り)のNo.31を選択しました。
アウト寄りの有力選手たちが内側に流されてくるのを利用して、やや距離の短い自分たいちが、うまく集団に合流する作戦です。
また、No.30に自分たちよりも400mの持ちタイムが5秒以上速い選手だったので、落ち着いて神奈川のチームメイトと着いていくことに専念することにしました。
スタートもうまくでき、すぐNo.30の選手が飛び出すのが見えます。監督から全力の8割で行けとの指示のおかげで、落ち着いて周りを見ながらポジションを確保して着いて行くことができます。第1ブイまでは、ややバトルもありましたが、メインパック内で第2ブイ、第3ブイと回っていき、第3ブイを回ったところで、やはり岸寄りに流される感覚はありましたが、概ね自分のペースで泳ぎ続けられます。
1周目を終えて位置を確認すると、前と3秒ほどギャッップができているように感じたので、2周目に入ったところで一段ギアを入れ替えてギャップを埋めます。
スピードの出し入れの練習を反復していたおかげで、うまくギャップを埋めることができ、その後集団内でも心拍を落ち着かせながら泳ぐことができました。
そこからは、集団後方でスイムをフィニッシュしてトランジッションに入るとバイクで出遅れるリスクがあるため、落ちてきた選手を回収して、1つずつ集団の中央付近へ位置を上げていき、15番目辺りでスイムを上がりバイクへ移ることができました。
バイク 59:19
トランジッションを出ると数メートル前に今回優勝した鋤崎選手や小原選手、神奈川の石関選手など主要メンバーのいるパックでバイクに移れていることを確認。
昨年のレースではスイムで力を出し切ってしまい、心拍が上がった状態でトランジッションまでに全く余裕がない状況が多かったのですが、今回は力を出せた中でも余裕をもって周りを確認しながらバイクに移ることができました。
数十メートル前に7名ほどの集団が見えます。きっとあの集団がこのレースのメインパックになるだろうと感じ、まずは小原選手、石関選手の3名で前を追います。1周目の早い段階で鋤崎選手に追いつき、後ろから来た数名の選手で追走。
普段であれば、1秒でも早く前に追いつかないと焦っている場面ですが、今回は良い意味で落ち着いており、前の集団からは勢いを感じず、こちらのメンバーであれば2周目の中盤辺りには前と合流できると確信して追走します。
結果として、前の集団に追いつく前に、後ろから来た外山選手、椿選手、長正選手の数名の集団に追いつかれてはしまいましたが、予定取り2周目の中盤で前の集団をキャッチ。
そこからは脚を休めるため一旦最後尾まで下がりますが、コーナーやUターンでの立ち上がりで、ローテーションに加わる以上に脚を使いすぎてしまう印象だったので、今回はローテーションに加わることを選択。
ローテーションに加わったとはいえ、周りの選手は自分よりもランの持ちタイムが5000mで1分以上速い選手ばかりです。同じようにローテーションに加わっていては、地脚で負けている分勝ち目がないため、脚を使い過ぎないようポジション取りとペースには細心の注意を払いながら走りました。
幸い、普段よりも出力の感覚は良く、無理なくローテーションを回すことができ、5周目には先頭を走っていた前田選手も回収し、第1集団を形成して、そのままバイクパートを終えます。
ラン 36:15
バイクからのトランジッションもスムーズに4番目で飛び出します。
金曜日に会場入りしてから感じていましたが、今回の会場は川沿いであることや田園地帯でもあることから、湿度が高く、消耗戦になると感じていたので、ペースをかなり落として入るよう心がけてスタートしました。
1周目を終えたところで15番手付近まで順位を落としてしまいますが、寺澤選手、佐藤選手(群馬代表)、外山選手、椿選手の集団に食らいついてペースをキープします。
なんとか集団内で落ち着いたところで、後ろから茨城県代表の戸原選手が追い上げてきたところで外山選手、椿選手が追走のためペースアップ。
寺澤選手、佐藤選手、自分はそのペースアップには着いていけず(寺澤選手はその後自分でギアチェンジをしてペースを上げたので、着いていかなかった様子)、じりじりと離され、2周目終わりに寺澤選手のペースアップにもジリジリと離され、佐藤選手との2人旅に。
佐藤選手はランニングに定評があり、地脚では残念ながら負けています。しかし、今日は思うように走れていないのか苦しそうです。
3周目の前半で一度前を引っ張ると、ジリジリと足音が遠のいていくのが分かります。
ここは引き離すチャンスと思い、数十秒だけギアチェンジ。すると一気に足音が消えます。そのままペースをキープして、前から落ちてきた小原選手、新田選手を回収し、折り返しで確認すると数メートル〜十数メートル離れていることが分かり、このまま行くしかないと思いペースをキープします。
その時点で、身体のきつさから気持ちが「追いつかれたらどうしよう」、「ペースをキープできるか」などマイナスなことが頭を過ぎります。
しかし、声援のおかげで、ラストの周回も気持ちも立て直すことができ、その位置をキープし9位でフィニッシュすることができました。
まとめ
入賞という目標には1歩届きませんでしたが、たくさんの応援のお陰で、全国大会で初の一桁順位の9位でフィニッシュすることができました。
何度も心が折れそうな場面がありましたが、最後まで諦めず出し切る走りができたのも、日頃からの応援と会場での全力の声援のお陰です。
また、今回のレースで競技を第1優先にする生活には一区切りを付けます。
今後は、チームのサポートやコーチ業に専念することになりますが、これからもトライアスロン業界に貢献できたらと考えております。
今後とも、どうぞ、よろしくお願い致します。