レースレポート 寺澤光介
レース名:第37回全日本トライアスロン宮古島大会
日時:2023年4月16日(日)
開催地:沖縄県宮古島市
距離:ロングディスタンス(スイム3m、バイク123km、ラン30km)
天候:晴れ 気温:20.0℃(7:00)/26.0℃(12:00) 水温:22℃
スポンサー:
・SUNNY FISH
・トライアスロンプロショップHi-RIDGE
・KODA サプリメント: エレクトロライト(電解質)パウダーを700mlのバイクボトルに2本とかし、エナジージェルをバイク30kmで摂取。
・ESS(サングラス) CrossBlade
・CCN レースウエア
結果
1位 寺澤光介 6:04:47
2位 大畑亮介 6:21:13
3位 土田洋平 6:22:09
目標は優勝。しかし、追い越されても自分のペースは崩さず、持っているもの全てを発揮して結果的に優勝がついてくるように決めてレースに挑んだ。
スイム 0:44:13
600m、200m、700mの逆三角形のコース(ブイ2つ)を2周回で周回時は一度浜に上がる。波は大きなうねりはなかったが、流れが強かった。沖に向かう時が向かい波だった。トライアスロンプロショップHi-RIDGEのウエットスーツを着用。今回はウェーブスタートで2分後の第2ウェーブスタートだった。スタートしてすぐに単独泳。ピッチは高めで泳ぐ。200mくらいで第1ウェーブの選手に追いつき始めて、抜きながら泳ぐ。第1ブイを曲がる前にはほとんど選手がいない状態になり、前方に少し見えるパックを追う。第2ブイを曲がり岸を確認しようとしたが朝陽で全く見えず、そのパックを見ながら泳ぐ(レース後、戸原選手、梅田選手のパックと知る)。残り300,400メートルで岸が見え、そこからはパックを左に見ながら抜き、岸に向かって泳ぐ。浜に着き、電光掲示板を見て21分代。遅くても20分で泳ぎたかったの遅れているとは思ったが、主観的にペースを上げるとその後に響いてしまうと思い、そのままのペースを意識しながら泳ぎ続ける。1周目の選手を追い抜きながらだったが、比較的スムーズに泳ぎ続けられ、第2ブイを曲がってから岸へのコースはコースロープ沿いを泳いでいる選手を右に見ながら、岸のゴールに真っ直ぐ向かえるように、選手と少し横の距離をとって泳ぎ、そのままスイム終了。
T1 0:02:39
浜から上がり100mほどでトランジションバッグを回収。バイク道具を取り出し、ウエットスーツなどのスイム道具を入れる。バイク道具はヘルメット、ジェル1本、凍らせておいたバイクボトル1本。そこからさらに150m程先のトランジッションエリアへ向かう。ボトルを胸に入れ、ヘルメットを被り、途中あるトラックにトランジッションバッグを預けて、ジェルを飲みながら自分のバイクラックへ。トランジッションエリアに入る際に親泊昌彦選手に追いつく。
バイク 3:02:56
来間島、伊良部島を除いた宮古島1周90km+1周目をショートカットしたコース30km。宮古島にしては風は強くなかった。バイクボトルはDHバー上に500ml、サドル後ろに500ml、胸に750mlの3本。いずれもKODAエレクトロライト(電解質)パウダーMATCHA味を溶かす。補給食はKODAエナジージェル計6本をフラスクボトル2本に分けて入れて約30分毎に摂取した。
親泊選手のすぐ後でバイク乗車。3番目だと聞き、先頭には細田雄一選手がいるのだと分かった。予定よりも10w程高いパワーで走行。30km地点を通過して池間大橋の復路。想定だとここら辺で戸原選手に追いつかれてもおかしくないと思ったが後ろから来る気配はない。できるだけ追いつかれる場所を伸ばしていこうと思いながら走行。細田選手とは差がなかなか縮まらないが60km地点で3分差が2分40秒、2分半と差が縮まっていることを知る。後続の選手もまだ来ない。そのまま走行すると約64、65km地点で細田選手にアクシデントがあり、そこで先頭に上がる。66km〜70km(東平安名)は往復のコースで唯一自分で他の選手との差を確かめられる。折り返し地点のエイドステーションで水のボトルをもらい、首と腕に水をかける。腕にはCCNアームカバー(クーラー)をつけていたので、水をかけることによりかなり涼しさを感じられた。そして、復路で後続差を測る。戸原選手とすれ違い、十数秒後方に大畑亮介選手。戸原選手とはウェーブスタート2分差も入れて5分半〜6分差。その後、少しパワーが落ちてしまう区間があったが焦らず走行、元のパワー出力にもその後なんとか戻す。そのまま2周目に入り、110km手前から1周目の選手と合流し始める。反対車線に対抗車両が走行する時もあったので残り15km弱は気を抜かず走行し先頭をキープしたままバイクを終える。
T2 0:03:35
バイクを預け、トランジッションバッグを受け取る。日差しを避けるため更衣テントに入りランの準備をする。ラン用のゼッケンベルトに変え、靴下、シューズを履き、サンバイザー、サングラス(ESS クロスブレイド)、を着用、KODAマルチバンダナを首に巻く。あとは少し時間はかかるが暑熱対策も行う。保冷袋の中に大きめの保冷ボトル、そのボトルの中に氷とポカリアイススラリーを入れていた。アイススラリーを取り出し摂取、氷は首に巻いたバンダナの中に入れる。更衣テントから出て、トランジッションバッグを預けてランスタート。
ラン 2:11:24
15km×2周。なだらかなアップダウンが繰り返しあり、最後は急な坂を400mほど登るコース。気温は高かったが湿度はそこまでなかった。補給食はKODAエナジージェルをスタート時と30分毎に摂取。エイドステーションは1.5km、6km手前、10km、13.5km地点の4ヶ所。第1〜第2エイド区間、第2〜第3エイド区間は比較的長かったので氷をもらいポリ袋に入れて首のバンダナ、もしくは腰のポケットに入れて走る。溶けたタイミングで袋の下を噛みちぎって中の水を飲んだ。第3エイド(10km地点)ではスペシャルを設置することができ(当日の朝に受付にて預託)、そこには保冷袋の中に大きめの保冷剤と500mの水を2本入れておいた。1周に1本取り出し、頭から水をかけながら走る。保冷剤が溶け切ってないくらい冷たい状態の水をかけられたので一気に身体を冷やすことができかなり効果的に感じた。
ペースは4:00/kmの予定だったが、最初3:50/kmで入る。2km地点で後続と11分差。アクシデントがない限り逃げ切れる。そこからは5/7に控えているロングの世界選手権に向けてどれだけ走れるかを意識しながら走った。1周目は順調。後続ともさらに差が開いていた。しかし、22km地点で右ハムストリングスが攣る。焦らず一度止まり、治して再スタート。そこからペースを戻せなくなり4:30/kmくらいのペースになってしまう。ラスト2km手前でもう一度同じ部位が攣り、止まる。やはり、序盤少しオーバーペースだったのだろうかと思った。ラストは後続も14、15分差だったので、気持ちも少しきれたのと次のレースに向けて無理しないように走り、優勝のゴールテープを切ることができた。
まとめ
今年から、ショートからロングへ転向すると決めていて、この日本のロングを代表する宮古島トライアスロンに向けてオフシーズンのトレーニングに励んでいた。そして、今回優勝できてとても嬉しい。
スイムはショートのスピードを活かし、ここで他選手とのアドバンテージを持てた。序盤で大勢の選手を抜かなくてはならなかったが、復路の岸が見えない状態ですぐ前のパックを見ながら泳げたのはメリットだと感じた。
バイクはトレーニングではパワーを上げていくことはもちろんだがエアロポジションも色々試しながら詰めていった。去年の佐渡日本選手権では腰もすぐに痛くなってしまったので、そこも一緒に考えた。当日は少しパワーが予定よりも高くなってしまったが、後半大きく失速することなく出力できた。また、ケイデンスもいつもより少し高めだったが、そのケイデンスで最後まで走れたのでそこは主観に任せて良かったと感じる。補給系に関してもちょうど良かったと思う。
ランはペースコントロールをもう少し細かくできると良いかもしれない。ただ、動画やLIVE映像を見ると後ろに脚が流れていたのでそこが攣る原因だったのではないだろうかとレース後は思った。T2が少し時間をかけてしまったがそこでの準備、またスペシャルエイドも活かしながら暑さ対策をしっかり行いながら走れたのは良かったと思う。
予定としていたランの後半のペースをイーブンに保つ、後半上げるということはできなかったが次のレースに向けて良い指標になった。
次は5/7のWold Triathlon Long Distance Championships Ibiza(スペイン/イビザ島)。世界の強豪が集まるレースで自分の力がどこまで通用するか、今回のレースを活かしながら挑んできます。