カーフマン南関東ステージ
浅海は大学生時代から出場を欠き、4年ぶりの出場となった。天気は昨年とは打って変わって快晴。低温にめっきり弱い浅海にはいい気温になった。
順位:7位
総評
バイクNP更新、且つ、2ndランでもリズムをちゃんと刻んで走りきる動きができた。「よかった」という気持ちよりも、正直ほっとしている。そして、事前にこのレースで何をどのくらい、何をするかを決めてチームに共有して修正をかけ、考えて挑んだ。攻めて攻めて、ではない展開になる。今までやったことのない事に挑んだ今回、初めての経験をする事になった。それを詳細に書くとする。
1stラン:課題→2ndパックを形成する
3kmまで先頭集団にリラックスして付いて行けたこと、これ、遠い昔の感覚が少しづつだけど、やっと戻ってきた。呼吸も深くでき、脚が固まって動けないということもなく。そこから1stパックから離れたのは限界とかではなく、バイクで追いつけると踏んでの判断だった。振り返って、2ndパックを形成するメンバーを確認し、声かけをした。「ここで張り合わず、バイクで協調して前の集団に追いつこう」
T1→バイク:課題→NP210wに技術力を駆使して抑える
T1抜けを先頭で、コースへ出る。後方から来たバイク力のある2選手と3人で追うか、後ろ含めた8人か。課題を優先し6名で行くことを判断。が、思っているよりも他選手の疲労感が見える。ローテーションのひとりひとりの減速があり、浅海は前と離された分のペースを戻す役。先頭で380w、後ろで210w弱。ケイデンスを高めに意識して筋肉に負荷を掛けないように乗る。あとはエレクトロパウダーを口に含ませて常に潤すことも意識。先頭に出ればパワーを想定よりも出さなければならなくなり、課題はこの時点で守れていない。が、思った以上に脚のダメージはない。いい感じだ。
T2→ラン:リズム崩さず走れるかのチェック(トライアスロン10kmのリズムを想定)
T2抜けまではテキパキと素早く、そこから走り出しはすこしリラックスしてゆっくり。400m過ぎから後方より選手が追いつき、ペースやピッチを合わせて走る。このスピード下でどれだけ楽ができるか、リラックスができるか。ドラフティング効果や、シューズのハネ具合、上半身を使って走ってみたり、いつもより大目に深呼吸してみたり。普段のトレーニングではできない強度下の中で、試せることは全部やろう、そう思って走る。最後まで自分をコントロールして走れた。
いままでは“魅せるレース”なんて自分で決めて、バイクで先頭行って攻めて、なんて走りをしてきた。が、これから浅海が出場するレースは自分だけのものではないことを感じてきた。それはいつも大声で支えてくれるサポーターズの方々や、スタッフ、コーチ、みんなの代わりに浅海が走っているだけで、同じか、それ以上の気持ちを乗せているということ。
「なにスカして走ってるのさ」「もっともっと攻めた走りが見たかった!」
こう声をかけられた。たしかに観ていてエキサイティングなレースではなかったし、チームオーダーを遂行した、なんていま言ってもそれは言い訳になってしまうのではないか。正直、数日モヤモヤした気持ちがあった。
また別日にメントレをする際にそれを打ち明けた。チームに共有したレースレポートにも上にある理由からソレを書けなかったことも。
ただ、メントレのスタッフと横に居た平松代表はそこで僕の気持ちをスッキリさせてくれた。
「いまはとにかく積みあがる課題をクリアして、これからのトライアスロンシーズンに思いっきり速く走る姿を魅せたい」
パフォーマンス以上に収穫のあるレースだった。ありがとうございました!
次はタイ、アジアカップラヨーン大会(金曜日)、アイアンマン70.3バンセン(日曜日)の連戦。気温も気持ちもアツく挑もう!(またこのレースへの目標課題は事前にアップします!)